火星人との相性
火星人 vs 土星人

理想主義者で“精神の星”に住む土星人とプライド高く“知恵の星”に住む火星人。
この二人は、よく似ているようですがその実似て非なる間柄です。
なぜなら、土星人は頑固一徹で、こうと決めたことは意地でもやり抜こうとします。
ところが火星人は、そのときの心の持ちよう、気分しだいで朝令暮改など当たりまえのフィーリング人間です。
したがってこの二人の相性も、じつに複雑な様相を呈します。

会社などで火星人が土星人をパートナーに得ることにより、社会的な地位、肩書、経済的な収入、人間的な評価のすべての面が、本人も驚くほどのスピードで、「あれよ、あれよ」という間に一気に高まっていくことがあります。
しかし、反面で空中分解して地位や名誉や財産はもちろん、生活基盤やへたをすると命までも失いかねない危険性も含んだ相性です。

一方、土星人が火星人を仕事のパートナーに選ぶと、現実面での進展がまったく無くなる可能性があります。
会社で、土星人と火星人が上司と部下になったらお互いに屁理屈をこね合い愚にもつかない議論を延々と重ねる関係になりがちなのです。

すなわち、土星人も火星人も精神的な自分の世界を持った人たちです。
ですから、土星人は自分の言うことはつねにベストだと押しつけてくる。
が、火星人もそれに対抗して自分なりの基準を持ち出し何か一言言い返さないと気がすまないという感じで反発をする
はたから見ると「またやっているな」といった感じのその程度の内容なのですが、ともに頑固者とプライド人間ですから一歩も引かずに張り合うわけです。

それでも、土星人のほうが上の立場にいる場合はまだ救いがあります。
火星人が上の場合は悲惨です。
ワンマンな火星人は理屈っぽい土星人を徹底的に叩きつぶそうとするため、はたから見ておれないという関係になります。
ただ、議論自体はこの二人には必要なのです。
たがいによき人生の評論家という部分があるため火星人は品格や高尚さを身につけ、逆に土星人は理性や知性を磨きおたがいに精神面を高め合うという効用があります。

とはいえ、この組合わせは現実面での実りを期待できる相性とはとても言えません。
夫婦というのは、精神面を高め合うことももちろん必要ですが、それだけで現実の生活をやっていくということは困難です。
ですから、結婚の相手としては考え直したほうがよいのではないかと思います。

火星人 vs 金星人

これは、ひじょうに面白い相性の組合わせです。
まさか!と耳を疑うような玉の輿に乗る女性が出てきたり、ただのしがないサラリーマンが一夜にしてシンデレラボーイになったりする組合わせを見るとこの相性のカップルがとても多いのです。
そういう意味では、おたがいに幸運を持ってきてくれる相性と言えるかもしれません。

それは、二人の相性を見てもわかります。
火星人はマイペースでプライドが高く金を持てばパッパッと使ってしまう、まあ言えば計画性ゼロの衝動的人間です。
芸術的な才能は持っていますが少し奇人・変人的でもあります。
一方の金星人は古き伝統を拒むせっかちな自由人です。
スポーツ万能で遊びならなんでもござれの典型的な遊び人間、好奇心も旺盛で行動力・前進力には素晴らしいものがあります。

マイペースとせっかち、これは異質な性格です。
またプライドが高いのとどんな異性にでも声をかける節操のなさ。これも異質な性格です。
でも、衝動的な計画性のなさと遊び好きな性格あるいは芸術的なひらめきの鋭さと好奇心の旺盛さ、といったこれらの資質はまったく同じとは言わないまでもどこか共通するものがあるとは思いませんか。

すなわちこの二人はまったく異質な性格でありながら、どこか奥深い地下水脈でつながっているようなところがあるのです。
このような微妙なニュアンスの相性が二人を惹きつけ玉の輿に乗せたり、一夜にしてシンデレラボーイになるカップルを生み出すのです。

しかし地下水脈で通じ合っているとはいえ本質的には異質な人間なのです。
新鮮な感動が色褪せてくると金星人は火星人を「なんだ、結局はアイデアだけで実行力の伴わない口先人間ではないか」と思うでしょうし、逆に火星人は金星人を「そっちこそ、所詮はただの遊び好きのお調子者、品性のかけらもない薄っぺらな人間ではないか」と思うでしょう。

すなわち、出会ったばかりのころはともかく、おたがいが見えてっくると喜ぶことも悲しむ内容も異なってくる相性です。
一般的には、時間の経過とともにおたがいが知り合い知り合う中身が濃くなるにつれて理解も深まるものなのですが、この組合わせの場合は時間の経過とともにおたがいの性質の違いが徐々に露わになってきます。
したがって、この組合わせの夫婦は出会いの時点の華やかさにくらべ結末が淋しいことが少なくありません。

火星人 vs 火星人

火星人というのは、気位が高く奇人・変人的なひじょうにユニークな人間が多いのですが、それだけに現実の世界での世渡りは、お世辞にも上手とは言えません。

その火星人同士の組合わせと聞けば、これはもう一見して、いかにも世渡り下手な要領の悪そうなカップルというイメージが浮かんできます。
事実、この二人が一緒になった場合には、現実面の前進力、発展性はまったく生まれません。
それどころか、夫婦ともに、フィーリングだけでパッパッと行動するようなはた目にも、じつにまとまりのつかない家庭をつくる恐れがあります。
ですから、結婚を考える場合の相性としてははっきりいっておすすめできない組合わせです。

ところが友人や知人、あるいは人生のよきアドバイザーとしてはこれは格好な相性となります。
もともと火星人はアイデアだけはたいへんいいものを持っています。
そのアイデアをお金に結びつける才覚に欠けているだけなのです。
しかし、夫婦生活や家庭生活を維持していくには何よりもお金が必要です。
そのお金を稼ぎ出す才覚が夫にも妻にもない。
だから火星人同士の結婚生活は破綻が目に見えているわけですが一方、友人や知人、またアドバイザーとしてならお金の心配をする必要はありません。
気楽に、ただアイデアだけを出してやればよい。
こういう状況下では、火星人の頭脳はもっとも冴えわたるのです。

たとえばこのカップルがともに音楽家同士なら、片方のユニークさにもう一枚ユニークが乗っかり、人々を驚嘆の世界へと導くような素晴らしいメロディを編み出すでしょう。
音楽家だけでなく、映画人、演劇人、画家、陶芸家などの芸術の世界、あるいは研究開発にたずさわる科学者とアシスタント、学問の世界での共同研究者、さらには信仰の世界、といったような“浮世離れした世界”でなら、この組合わせは一プラス一が二になるのではなく五にも十にもなる相性なのです。

いずれにしても、このカップルはヌカミソがどうの住宅ローンがどうのという現実的な話題は絶対にそぐわない相性ですから、結婚しても“同居離婚”あるいは“別居結婚”のような形の夫婦となるでしょう。

ちなみに、火星人同士の組合わせは俗にいう愛人関係や、不倫関係では本妻が割り込むスキがないほどピッタリと息の合ったカップルになることがあります。
しかし、だからといって本妻と別れて結婚生活に入ったらその時点で雲行きはあやしくなるでしょう。
夫婦も愛人関係も、やっていることは同じではないかと思うかもしれませんが、相性面ではまったく違った現象があらわれるのです。

火星人 vs 天王星人

この組合わせは、本来、恋人同士、友人同士の関係だと気分のいい間柄なのですが結婚するととたんにあまりいい相性ではなくなるという少し特殊な組合わせです。

なぜかというと火星人はユニーク人間、天王星人はルーズなロマンチストです。
二人が出会うと、出会った瞬間はおたがいに自分にないものを相手に見いだしますから、第一印象はとてもいいわけです。

しかし、つきあってみるとユニークさもルーズさも似たようなものなので「なんだ、こんなものか」という感じになります。
ところが離れてみてまた半年ぶりか一年ぶりぐらいで出会うともう一度新鮮な出会いになる、というそういう相性なのです。

べたべたとくっつき合ったり、いかにも夫婦然とした感じになればこの組合わせはおたがいにすぐ鼻につき一緒にいること自体が耐えられなくなっていくはずです。

この組合わせにはもう一つ問題があります。
それはこの組合わせの場合、もし夫婦の間に子どもが生まれるとその子どもによって夫婦間の心が離れ離れになる恐れがあります。
よく“子はかすがい”と言いますが、この組合わせの夫婦に限っては子はクギヌキになりかねないのです。
平凡な結婚生活を望むなら避けたほうがいい相性と言えましょう。

火星人 vs 木星人

このカップルの相性はいいか悪いかのどちらかにはっきりと明暗が分かれます。
まず「明」の場合から申しあげましょう。
この組合わせが、落ち着きのあるゆっくりとした確かな歩みの人生を送るには理性と知性が要求されます。
逆に言えば理性と知性がそなわっている場合に限りこの組合わせは落ち着きのある着実な人生が送れるいい相性になるのです。

なぜなら火星人は感覚人間で、奇人・変人的な性格を持っています。
プライドが高く直情径行型で、しかも主体性はなし。
朝令暮改を日常茶飯事に行います。
しかも「水守の星」でお酒が大好きときているから始末に負えません。
この人に対する毀誉褒貶が多いのもこの性格と無縁ではありません。
一方の木星人は、家庭人の星です。
しかし、外観は別として、内面の本質はネクラです。

ネクラな木星人と、主体性のない火星人――これでは、どう考えてもつかみどころのない、てんでんバラバラな印象です。
ですから、この二人がまとまりをつけるためにも、理性と知性、すなわち精神面の修養が必要になってくるのです。
あるいは、日常の生活の中に、奉仕活動や宗教的な慈善運動、ボランティア活動などを通じて精神的な喜びを見いだすようにすれば、この組合わせは、とてもいい相性となります。

しかし、そういった精神面の充実をおこたり、ただたんにギラギラとした現実面での欲得にかられた行動を起こすと、あまりいい相性になるとは言えません。
また、理性や知性を磨くというのは、精神活動の中でも、いわば静的活動です。
そういう意味で、この組合わせは、つねに静かに人生を考える時間を持たなければなりません。

通常、精神面の修養がそなわるのは、かなり年配になってからですので、言葉を換えれば晩年に出会うならいい相性だが、あまり若いときに出会うと、破局の危機をつねに背負って生きなければならない、というふうに言えるでしょう。
いずれにしても精神面を充実させる活動ができるかどうか、それがこの組合わせのカップルを、いい相性にも悪い相性にもする決定的な要因です。

火星人 vs 水星人

“衣食足りて、礼節を欠く”――水星人と火星人の相性運を一言で表現すると、こうなります。
水星人は、計算高く冷たい人間。一方の火星人は、フィーリング重視の奇人・変人タイプ。
この組合わせは、いわば問題児同士のコンビです。また、水星人は黙っていても、自然にお金が転がり込んでくる強い財運の持ち主。
逆に火星人は、パッパッと衝動買いをする浪費人間です。
ですからこの二人が一緒になると、お金の“入り”と“出”がとても激しくなります。

ところでお金の出入りが激しいというと、一見、よくないことのように思うかもしれません。
しかし、“金は天下の回りもの”と言います。
お金というものは本来、絶えず回転しているほうがよいのです。
動くことによって初めて、お金の本当の価値が出てくるのです。
となれば、この組合わせは、経済的には悪くない相性運ということになるわけです。
この二人の周りには、お金、土地、不動産など、有形のもの、目に見える物質が、いつの間にかひとりでに集まってくることでしょう。

ただし、表現は不適切かもしれませんが、水星人と火星人が一緒になれば、毎日がお金、お金の守銭奴的な生活を送ることにもなりかねません。
その結果、人間にとって、もっとも大事な“心”が失われていく、という面が多分にあるということです。

したがって、当事者にとってはとてもいい組合わせですが、第三者が見ると、仮に家の外観や暮らしむきは立派でも、そこに住む人たちからは、人間的な温かみや、ぬくもりが少しも伝わってこない、そういう家庭になる可能性があります。
そういえば、この組合わせのカップルの子どもは、総じて精神面の教育、つまり礼儀や躾に欠けるところが少なくありません。

なお、火星人は奇人・変人であると同時に、ひじょうに芸術面の才能を備えた星です。
その芸術面の才能が、水星人の伴侶を得ることにより、一気に花開く可能性があります。
これは火星人の、プライドが高く、やや鼻もちならない性格を、水星人の華やかなソフトムードが和らげてくれること、あるいは、火星人が感情で行動するのを、水星人のクールな計算高さがうまくコントロールしてくれることなど、両者がドッキングすることにより、中庸が生まれるからです。
したがって火星人は水星人にすべてをまかせて、知らぬうちにリードされている、という状態になると最高です。